放浪猫

主にガジェットとかの雑記

女児向けアーケードリズムゲーム・ワッチャプリマジの話

※この記事は「目黒ワンニャンパーク Advent Calendar 2021」11日目の記事です。

adventar.org

 

こんにちは、ゆきしろです。

2021年もあと残すところ2週間少々となってきましたね。

さて本日は、昨今の女児向け音ゲー事情、ワッチャプリマジについて、クソデカ感情で語りたいと思います。

 

ワッチャプリマジとは何か

タカラトミーアーツシンソフィアの共同開発により日本で2021年10月1日から稼働中のアーケードゲーム。また、このゲームを原作として同年10月3日から放送中のテレビアニメ。(Wikipediaより)

 

雑に説明すると、ゲームセンターに置いてある女児向けの音ゲーです。

お金を入れてリズムゲームをすると、ランダムに洋服が印刷されたカードが1枚排出されます。

リズムゲームは既存のキャラクターの他、アバターパーツを組み合わせたオリジナルのマイキャラを作成して遊ぶこともできます。

 

女児向け音ゲー筐体の雑な歴史

これを語らないと後々説明が面倒なので雑に歴史を解説します。

 

時は2007年頃。当時、低年齢向けのアーケード筐体ゲームは、男の子が「甲虫王者ムシキング」、女の子は同じ筐体をベースに作られた「オシャレ魔女ラブandベリー」で遊ぶのが全盛期でした。

 

「オシャレ魔女ラブandベリー」は、1プレイ100円。

コイン投入後、「オシャレ魔法カード」が1枚排出されました。
キャラクターを選択後、髪型・服・靴のカードをスキャンして着せ替えを行い、ダンスのリズムゲームでCPUとバトルをする。セガが作り上げたこのゲームスタイルが、現在の女児向け音ゲー基盤を作り上げました。

 

オシャレ魔女ラブandベリーの稼働からその数年後、2010年。

タカラトミーアーツシンソフィアが共同開発した女児向け音ゲーが「プリティーリズム」シリーズでした。プリティーシリーズの歴史はここから始まります。

 

筐体としてのプリティーリズムは2014年の6期まで続きました(ミニスカート、オーロラドリーム、ディアマイフューチャー、レインボーライブ、レインボーライブディオ、オールスターレジェンドコーデ)。

お金を入れてリズムゲームをプレイすると、カードではなく、洋服のデータが含まれるハートの形のきらきらして可愛い小さな石(プリズムストーン)が筐体から排出されました。

プリティーリズムでは恋愛要素や嫉妬などの思春期あるあるな感情要素が多くあり、中学生~高校生くらいの女の子が対象でした。

アイススケート×ダンス×リズムゲーム×ファッションというキラキラした要素が盛りだくさんで、育成要素もアリ、ユーザーはスタァになることができました。

ライバル筐体であるバンダイナムコゲームズが提供する「アイカツ!~アイドル活動~」もこの時期に出てきましたが、こちらも語ると長いので今回は割愛します。

 

その後、対象年齢を大きく引き下げ、小学生向けにプリパラが始まりました。

アップデートの弾が細かくなり、1年目シリーズ、、2年目シリーズ、神アイドルシリーズ、主人公が交代してアイドルタイムプリパラシリーズ、オールアイドルシリーズ。

プリティーリズムから大きく筐体を変更し、プリズムストーンはプリチケという印刷タイプのカードに姿を変えました。

入力インタフェースは赤青緑のボタンが左手と右手の位置にそれぞれ配置され、ユーザーはスタァからアイドルへと進化していきました。

みんな友達、みんなアイドル。まさにユートピアでスタイリッシュでタフでジャスティス。優勝間違いなしでした。

 

その後、筐体にキラッとボタンが増設され、モデルCGやベース筐体を共通とした「キラッとプリ☆チャン」が始まりました。Youtubeの流行を受け、動画配信をテーマに、ユーザーはアイドルのようなライブをすることで配信者になることができました。

フォロワーを稼ぎコーデを集めてライブをしてレベルを上げる。ハイ可愛い。

プリチケは、コーデカードへ。トモチケはフォロチケへ。弾を重ねるごとにアップデートされ、わちゃわちゃ会(フォロチケを使ったユーザーのマイキャラ紹介)の追加や、パシャリングステーション(写真撮影を楽しむモード)はとてもエモかった。プリたま弾でのカード購入時のルーレット演出の追加などもありました。

 

そして2021年10月。筐体を刷新し、1プレイ200円に値上げして、ゲームと排出カードの品質をウルトラ向上させて、満を持してタッチパネルを搭載して登場したのがワッチャプリマジでした。ライバルのアイカツはもう数世代前からタッチパネルでしたから。。。

 

ワッチャプリマジのいいところ

以下、この記事の本題です。

 

・マイキャラが可愛い

すごく可愛い。プレイし始めたばかりのころはアバターパーツが少ないので選択肢はあまり多くない。それでも可愛い。声も可愛いしパーツの種類が増えた。ネイルも選べる。どう作っても可愛くなるようにできている。すごい。 プリパラ・プリチャンではターゲットが小学生女児であったためか、等身がやや低めに作成されていた。プリマジでは等身が高くなったため、中学~高校生っぽい服がとても似合うし、ライブステージの動きが大きくなる分迫力が出る。よさしかない。

 

・プロフカードに手描きサインができる

プロフカードとは筐体にログインするためのIDカードである。アイドルのマイキャラを作成したらサインは付き物である。これまでサインを手描きできる筐体は存在しなかった。これはすごいことである。しかもプロフカードはコーデを変えて量産することができ、予備も作れる。

 

リズムゲームの難易度が下がった

物理ボタンが左右の赤青緑の合計6ボタンから、左右1ボタンずつの合計2ボタンになった。タッチパネルを使うのはあくまでミニゲーム。これによりリズムゲームの難易度が下がり、適当にタカタカ叩いてもそこそこ楽しいゲーム体験ができる。リズムゲームの精度、すなわち、当たり判定も少々緩いようで、カスタネットを叩くよりもパーフェクトをとるのは簡単である。

 

・無料体験チケットの配布

1プレイ200円だが、この無料体験チケットのQRコードがあればステージは限られるが、何度でも無料で遊べる。主人公のコーデを変えることもできた。カードはいらないが、ゲームだけしたい人に向いている。リズムゲームの練習を無料体験チケットで行ってからマイキャラで課金して遊ぶと女児と親御さんのお財布には優しいと思われる。

 

・ゲーミングPCのようなイルミネーション

すごい光る。プリパラ・プリチャンではスポットライトのようなライトが搭載されていたが、プリマジは一味違う。グラデーションで光る。外観が光るので、ぱっと見、確変が起きたパチンコ台のようである。脳汁が出る。

 

・光る割にパチンコ要素(射幸心を煽る)演出が減った

プリチャンでは「くっる!くるくるくるくる!!るーれっと!!!いぇい!!!」と煽られたあと、追加購入の際には「もう一回!もう一回!」と100円を追加するように煽られて、少々下品な要素がありストレスだったが、露骨な煽り方をしなくなった。たぶん。プリマジでの連打ミニゲームが終わった直後にステージ中で100円追加するようになったのは忙しいだけで煽りではないと信じたい。

 

・印刷時間短縮の工夫

プリチャンでは最後にまとめて印刷されていたため、長時間の印刷待ち時間がきつかった。ミニゲームで時間を潰すにも限りがあり、ただひたすらスマホをいじる時間になっていた。それがプリマジではリズムゲーム中に並行して印刷をするため、かなりの時間が短縮されてストレスが減った。素晴らしい。

 

・再起動画面

筐体ゲームといえどもソフトウェア不具合は起こるし、印刷用紙が切れればエラーを吐いて管理者(店員)を呼ぶ。ユーザーは再起動時のチェック画面を操作することなく、店員の対処をじっと見守るしかないのだが、その再起動画面が素晴らしい。アイカツや他のゲームと異なり、きちんと再起動画面が作りこまれている。

コマンドプロンプトのような味気ないコンソール画面ではない。しかも店員は物理ボタンワンクリックで再起動を実施できる。このユーザーフレンドリーな設計は本当に見習いたい。

 

・持っているカード情報を保持しており、購入前に持っているかどうか教えてくれる。

いちいちデータベース参照して音声パターン替えるとか、めんどくさいから誰もやりたがらないことをやってくれる。本当にすごい。すごく助かる。カード集めと課金が捗る。

 

・WEBのマイページが充実

ライブのコーデでアルバム画像を保存してくれるの本当に嬉しい。ツイッターが捗る。思い出にもなる。良さしかない。ありがとう。

 

改善要望

ここで書きなぐったところでどうこうなるとは思っていませんが、誰かの目に留まってなんとなく運営に伝わるといいなという気持ちを込めて。

 

・アクセカードの読み込み時のスキャン精度が悪いです。。。

・プリマジフロートタイムの連打が2ボタンのみでつらい。3ボタンのほうが楽でした。

ミニゲームで画面の高い位置のコーデメイツタッチするときの腕がつらい

です。期間限定コーデの排出率が悪いためずっとそのステージを周回する羽目になるので飽きます。

・ファンブック店頭探すとどこにも売ってないので増刷して欲しいです。

・手描きサイン用のタッチペン欲しいです。安いやつでいいのでつけられませんか。

・手描きサイン保存しておいてほしいです。指じゃ同じサインを二度もかけないです。

・使ったコーデを持ってるコーデとしてカウントして欲しいです。マイキャラ使用しないでゲストで排出したコーデは「持っていない」とみなされるのが辛い。。。コーデブック埋まらないよ。。。

 

ワッチャプリマジの沼

女児向けと言いながら、最低金額は1プレイ200円。

しかも追加でカードショップモードで4枚購入後、リズムゲーム中に煽られながら3枚購入することが可能で、収集し始めると1プレイ900円というなかなか恐ろしい金額を吸い込んでいく。その様子はまるで底なし沼の如く。毎週限定コーデがあるため、収集家には継続的な課金が求められる。

 

しかしその品質は非常に高く、ユーザはとても素敵な体験をすることができる。

リズムゲーム楽しい。マイキャラ可愛い。ミニゲームも楽しい。WEBのマイページの機能が充実している。ゲーム内の期間限定イベントもある。季節感がある。報酬として必ずカードが出てくる。

パチンコよりも、精神的にも肉体的にも健康にいいのである。ただし財布の健康には悪いので注意が必要である。

 

終わりに

思うままに書いていたらなんだか少し長くなってしまいました。

ここまで読んで頂きありがとうございました。