放浪猫

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スパコミ32インテックス大阪にサークル参加してきたので反省会

所属している小さなジャンルでの同人誌即売会があったので、2025/5/18にインテックス大阪へ行ってきました。今回はその記録と一人反省会です。

 

インテックス大阪は完全初見のため、前乗りして近隣ホテルに宿泊。
大阪万博や近隣のイベントと開催期間が被っていたため、混雑を回避するために早めにチェックアウトしました。新刊は事前に自宅から会場に段ボールで宅配搬入。
2泊した都合で着替えなどがありやむなくキャリー移動でしたが、早朝でしかも1駅しかない移動距離だったため、電車は混んでおらず平和な移動となりました。(その代わり結構歩きました)

今回頒布したのは今年1月末のライブイベントのレポート漫画+議事録。
本文150ページ。2月末から5月頭までずっと原稿漬けでした。狂気しかなかった。
で、かなり悩んだ頒布数について。

前回の頒布数

前回1月末東京の即売会(超過疎)で刷った新刊は、特定キャラ怪文書本とR18夢小説。

それぞれ35部と25部(余部含む)。

◆特定キャラ怪文書:35部発行  → 会場15部、通販14部頒布。
◆R18夢小説    :25部発行  → 会場 9部、通販6部頒布。

自分の印刷部数の基準として、参加ジャンルのサークル数×2を目安にしている。

通販リクエストがあればもう少し刷る。1月末が参加4サークルと判明したのが開催10日前くらいなので、正直かなり多かったなと思うレベル。今は5月下旬だが、まだ在庫を抱えている。既刊在庫は10部以下なら持っていても構わないと思っているが、できれば1年以内に頒布しきってしまいたい気持ちである(置く場所がないので)

今回の頒布数と想定

今回5月大阪のイベントでは、新刊のターゲットが姉妹ジャンルを含んでいた。そのため全体で20サークル程度参加と見込んで、50部程度刷るつもりだったが、事前に通販リクエストをマシュマロ(匿名投稿サービス)で2~3件頂いていたこともあり、80部刷るお気持ちでいた。が、横着して5月大阪会場で余った分を8月東京で頒布しようと思って100部刷った。入稿の際に問い合わせや再入稿などあった都合で、余部11部が追加された。

初回発行部数は111部。会場にはそのうちの50部と既刊をそれぞれ6部ずつ搬入した。

いつもなら新刊なんて30部も刷れば多いほうの極小ジャンル。3.7倍である。
絶対余ると思うじゃん?結果。

 

◆イベントレポ漫画:111部発行 → 会場31部、通販76部頒布。
 (※頒布数は交換や献本を含み、再販分を含まない)

 

会場での頒布数は概ね予想通りだったが、なぜか通販がフィーバーした。快挙どころか8月に撒くものがなくなってしまったため、まさかの再販対応となった。そして、通販がえぐいことになったので必死で効率がいい方法を探した。

通販対応

大阪イベント自体は5月18日だが、大阪ということもあり、来られない人が多いだろうと踏んで、通販の受注は事前と事後で行った。


【事前通販】
リアルイベントについて一般参加者がSNS上で目にする機会が増えるのは、当日よりも2週間前~前日である。同じようにサークル参加者がリツイートしてくれるので、広告効果が一番高いタイミングである。ここで発注を逃すと単純に機会損失のため、イベント後発送の事前受注という形で対応した。ただし、これだけを行うと、イベント現地に来ない人が普通に発生する。せっかく入場料を払って買いに来ているのに買い逃す可能性があるなら、みんな通販使うのは当然の流れである。というわけで現地取り置きもフォームも作って対応した。取り置きフォーム+会場限定(SSポストカード)+通販より若干安い、という形とした。


【取り置き】

取り置きのリスクは当日無連絡キャンセルの発生であるが、そこは事前通販の機会損失とのトレードオフと割り切ってしまうしかない。あとやべーやつの洗い出しになる。無連絡キャンセルは普通に悲しい。取り置きのメリットは、事前通販する場合の来場者へのフォローになることと、連絡先がわかるので交流のきっかけになる点である。いずれにせよ、同人誌即売会は個人と個人のやりとりの場であることを忘れてはならない。


【発送の対応】

さて、発送だが、Booth通販(自家通販)で、全部匿名配送にしていたのが功を奏した。
匿名配送だとQRコードが発行され、宛名を書く必要がない。
PC版Boothの注文画面から、QRコードをひたすら発行し、商品画面と一緒にスクリーンショットを撮ってWordに縮小して張り付け、自宅プリンターで印刷して、仮ラベルとして本を入れた封筒にマスキングテープで張り付けた。
小さめ段ボールに封筒を詰め込み、雨対策に段ボールの上からビニールを被せ、自転車の籠に載せてクロネコヤマト様の営業所窓口が空いてる時間にえっほえっほと輸送した。これにより、100部くらいなら自家通販でも対応できるとわかった。

今回、何度クロネコヤマト様にお世話になったことだろうか。
事前の宅配搬入からセルフ出荷から通販対応まで、お世話になりっぱなしである。
本当にありがたい。株を買えばいいのだろうか?


【事後通販】

イベント後の残部を在庫に追加する形で追加受注を受けられる。この残部を次のイベントに回すか、通販の在庫補填に回すかはサークル主の判断によるところだろう。大手通販の場合は会場で在庫を預けてしまう方法もある。今回は自家通販の在庫補填に回した。

自家通販か大手通販か?

Twitterでアンケートを取ったところ、女性向けとしては自家通販のBooth、または、大手通販のとらのあなが人気であり、意外なことにメロンブックスにはほとんど票が入らなかった。おそらくメロンは男性向け成人を強く押しているためであろう。頒布する側からのそれぞれのメリット・デメリットを端的に述べる。

◆Booth

 ー メリット:おまけが付けやすい、Boostという投げ銭システムがある、クレカ大手全部使える、イベントでの併売や追加製造など変動する在庫の微調整がしやすい。

 ー デメリット:部数が増えると発送作業が大変だが倉庫発送のシステムもある。

とらのあな

 ー メリット:定期まとめ発送が選べるためまとめ買いする購入者は送料を抑えられる、店舗販売がある、発送作業をまるっと委託できる。

 ー デメリット:発送の制御が利かないので想定より遅くなる、おまけ付ける場合はそれも個別に登録が必要、クレカがJCBしか使えない。

今回はBoothを利用したが、100部程度であれば自家通販でもいけるということがわかったのでよかった。

頒布数は妥当だったか?

当初想定では、「姉妹ジャンルを含めたイベントに参加した人」が買ってくれると思っていた。ライブイベント自体のキャパシティが1200人程度だったので、1/10が興味を持ってくれれば御の字なので上限が120くらいだな、と。ジャンル人口とSNSの反応から80部~100部くらいだなと思って100部発注したわけだが、実際に購入者から頂いたメッセージを確認すると「全く参加できなかった人」も案外含まれていた。
都合があって参加できなかったという人もいたが、円盤がないわけだし、そもそものライブイベントでチケット戦争が起きていたことを鑑みると、そりゃそうだな、と。
再販リクエスト数を確認すると6件。
再販を決めて告知した後はゆるやかに伸びて、6月2日現在の時点で13件まで増えた。
身内を含めてトータルで123人。当初想定のほぼ上限である。
再再販はないだろうと思いたい。

今回の反省点 - ポストカードの数

ノベルティ用に何かしら頒布しようと思い、今回はSS付きのイラストポストカードを準備した。新刊100部発注したのに無料配布のポストカードを50枚しか発注しなかった。
会場頒布用と割り切っていたが、通販での御礼用にあってもよかった。
本と同数刷っておけばよかったような気がしないでもない。

今回の反省点 - アクリルグッズの再販

特定のキャラクターにフォーカスしていたからか、初頒時は通販で完売したが、今回再販で1個も出なかったのでぶっちゃけ再販する必要がなかった。アクリルグッズは種類を増やすとごちゃついてしまうため、単純に平置きする陳列方法もよくなかった。陳列方法の改善が必要だろう。

今回の反省点 - 陳列など

既刊が増えたので段ボールの組み上げ棚を導入したが、思ったより面倒で時間がかかった。あと輸送での劣化が激しい。軽量かつ組み上げ簡単な方法を今後も模索したい。

極小ジャンルながらも、くそでかポスターで堂々と自カプを主張しているサークルさんがあり、ものすごくかっこいいと思った。小学生並みの感想ではあるが、私もやりたいと思った。

今回の反省点 - 事前取り置きの方法

取り置きフォームを作ったがTwitterのDMだと相互フォローじゃないと連絡が取りずらく、キャンセルがしずらく、在庫管理もしずらいということが分かった。今後の課題としたい。

収支

前提として、趣味の活動なので基本的に赤字で回している。神奈川から大阪への遠征では、だいたい交通費+宿泊費+イベント参加費+諸費用で大体6万円くらい吹き飛ぶが、今回はありがたいことに本が完売したのでマイナス1万の範囲内に収まった。
いつも極小ジャンルで遠征してくれる同志たちには敬意を表したい。
ちなみに、自分の場合は2時間パチ屋で海物語を打っている方が、3か月間原稿と戦うよりも儲かるということが分かったので、今後の参考としたい。